1879年(明治12年)

        ?1本1本に感謝を込めて出荷させていただく? 
                               「美少年酒造(株)」 
                               熊本県下益城郡城南町
 創業は、明治12年。造り酒屋だった下田幸次郎の三男求太郎が分家して、緒方酒造場を設立したのがはじまり、本家である下田家(本薩摩屋)は、1752年(宝暦2年)肥後藩主であった細川重賢の命をうけ、隈庄の地で酒造りを始めた。
 美少年の酒名の由来は二代目緒方求太郎氏が、杜甫の詩の『飲中八仙歌(いんちゅうはっせんか)』に詠われた愛酒家催宗之(さいのそうし)を讃える一節に『美少年』の銘をおもいついた。
宗之(そうし)は瀟洒(しょうしゃ)たる美少年
盃をあけて白眼晴天を望めば
皎(きょう)として玉樹の風の前に臨むがごとし

意味: 催宗之はさっぱりとした美少年
盃をあげて白眼で晴天を望めば
色白で玉樹が風に吹かれているようである
 原料米は、軟らかく磨きにくいが、酵母に溶けやすく味にはふくよかな幅が特徴な、神力米をJA熊本協力のもと、半世紀ぶりに復活させ、美少年の貴重な素材として使用している。


2006年6月 5日(月)