火の用心

歳末になると、どこからともなく聞こえてくる
拍子木の音と、”ひのよーーーーじん”の声。

各自治体単位でのボランティア活動だ。

ご多分にもれず錦市場でも、自衛消防団があるのだが
もちろん僕もメンバーに名を連ねている。

地域活動は率先して参加しようと思うのだが
歳末の忙しい中、寒空に拍子木、ピコピコ棒
(正式名称は知らない・・・)、拡声器を携えて
市場内を廻るのは、ちと辛い・・・。

第一、ちょっと恥ずかしい・・・。

初めて参加した年・・・。
あらかじめ、消防団の制服が支給されて
夜回りの日程を指示される。

制服・・・皆さんもご存じだとは思うが
カーキ色のツナギだ・・・。
それに赤いヘルメットに、ゴム長靴・・・。
赤いヘルメットには、誇らしげにホワイトストライプが・・・・。

・・・・・・・はっきりいって格好良くない・・・・・・・。

しかし、錦市場の諸先輩方と夜回りだ。
きっちりと正装に身を固める。

そして、集合時間・・・・。
ヘルメットを小脇に抱え集合場所に向かう。

すれ違う人が、なんとなくクスクス笑ってる気がする・・・

そして、一人集合場所で待っていると
先輩が集まってくる・・・。

ええええええーーーーー。
みんな私服やん!!
「なんや、藤井君・・・まじめやなぁ・・・」って・・・。
初参加なのにやる気満々のリーダーみたいになってしもてるやんけ!

とまぁ、そんな消防団デビューでしたが・・・・

夕べ、行ってきました!

照明の消えた錦市場。
それでも、何人もの人が行きかう。

その中を「ひのよーーーーーーーーーーーじん」
カチカチと拍子木の合いの手。

もう何年もやってるけど、はじめはちょっと恥ずかしい・・・。
それでも、往復するころには大声になってる。

これで、防火ができるか?
といえば、もちろん不完全だろうし
時間の無駄だと思う人もいるかもしれない。

でも、これはこれで必要な時間だと思う。
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2008年12月27日(土)