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ワンドの入口の、少し水深が浅くなった所に
小さな湧水があった・・・。
その周囲だけ、他より2℃ばかり水温が高かった。
最新式の水温検出器でしか得られない情報だ。
別に障害物があるわけでもなく、この機械を搭載してなかったら
何の気もなく通り過ぎているところである。

そこの真上にボートを泊めて、重めのメタルジグを落としこんで
生えている藻を取ってみた。
明らかに周囲の藻よりも状態が良く、青々としている。
ここなら良いバスが付いているはずだ。

そう信じた輝幸は、大きなスピナーベイトを取り出した。
素早く着底させるには、ある程度大きなベイトでなければ
時間がかかり過ぎる。
しかも輝幸はランカー一本狙いである。
これくらいデカいベイトがちょうどいいのだ。

水質はクリアーだったが、水深があるので遠投の必要はなかった。
そり早く潜らせるために、ラインは12ポンドと細めだ。
これを、ピッチングで静かにポイントに送り込んでやった。

ボトムまでカウントダウンして、ゆっくり引いてくる。
水深は8mほどあった。

そしてベイトは、いよいよ湧水のあたりを通過する。
魚探の感度は最高に上げてあるので、彼のスピナーベイトまで
映し出すかのようである。


2008年9月 2日(火)

NO-FISH・過去記事
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