今日、磯村は沖島周りの岩場で、シャローについている
喰い気のはったヤングバスを狙っていた。
大きいのを狙うのではなく、数釣って確実に
少しづつ重量を増やしていく作戦だ。
バイブレーションプラグを使って、手返し良く次々と釣って行った。
しかし、釣れるバスの半分以上が35cm以下の
ノンキーパーであった。
やはり35cmのリミットはハードルが高かったが
それでも40cm近いキーパーをきっちり混じらすあたり
さすがトッププロと言ったところであろう。
磯村が40cmを釣っている以上、今のままでは輝幸が優勝したとしても
磯村が3位以下で、しかも1kg以上の差をつけなければならない関係上
輝幸の総合チャンピオンの目はない。
1kg以上の差をつけるには、どうしてもあと一本の40cmオーバーと
更に50cmオーバーのスーパーランカーを釣る必要がある。
幸い、現在ランキング2位の長谷部は出遅れているようで
こちらの方は心配なさそうである。
しかし、輝幸はまだリミットさえも達成していないのである。
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1:第一章 プロローグ|
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3:第二章 デビュー|
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15:第三章 ミラクルバシング|
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17:第四章 ライトゲーム|
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31:第五章 ハイテク バシング|
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69:十章 第二節 プレッシャー|
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81:十章 第三節 懐かしいパワー|
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85:十章 第四節 スーパーランカー|
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98:最終話|
99:あとがき|
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