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ロッドを取り出す手が少し汗ばんでいた・・・

ロッドストレイジから、6・6フィートのピッチングロッドを取り出し
ラインの先端に少し大きめのラバージグにトレーラーとして
クローワームを取り付けたジグを結びつけた。
フィッシュフォーミュラをたっぷりと振りかけられ、ヌラヌラと
赤く光るそのワームは、まさに湖底を這うザリガニそのものだった。

大型バスにとってザリガニは一番の好物であり、この時期
ディープウォーターを攻めるには、有効かつ不可欠なルアーである。

ロッドを右手に、ジグを左手に持って、アンダースローでジグを
ポイントにそっと送り込むようにキャストする。
水面上10cmの所を、まっすぐ15m程飛んで、ジグは
本当に何の音も立てずに着水、水中に引き込まれていく。

今、ジグが着水した点の真下には、そのポイントがあるはずである。

リールをフリーにしてジグをまっすぐ落とし込む。
フォーリング中に喰ってくることもあるので、ラインの動きには
最新の注意を払っている。

・・・7秒のカウントダウンで、ジグは湖底に着底した。
今ジグは、オモリを下に・・ちょうどザリガニが相手を威嚇するときに
ハサミを振り上げる格好で立っているはずである。
ハサミをユラユラと振り上げて、バスを誘っているにちがいない・・・


2008年8月25日(月)

NO-FISH・過去記事
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