正に日本一の大会の最終戦にふさわしい光景である。
5台ずつ、2分おきにスタートする方式がとられたこの大会。
上位3人である、磯村・長谷部・藤野は最終組のスタートとなる。
すでに、最初の2・3組はスタートしているようだ。
ドックからアイドリングでゆっくりとスタートラインに向かう輝幸は
ふと、隣のチャンピオンボートに乗る磯村を見やった。
少し明るくなったとはいえ、薄暗い空気の中で
その表情までは見えなかったが
その闘志ははっきりと感じられた。
「磯村さん・・・・あんたにはずっと憧れていた・・・
今俺は、あんたに追いつき追い越そうとしているんだ!
今日、この試合が終わればあんたの時代も終わる。
負けませんよ、今日は・・・・」
輝幸は、視線をそらさず心の中で呟いた。
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1:第一章 プロローグ|
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3:第二章 デビュー|
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15:第三章 ミラクルバシング|
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17:第四章 ライトゲーム|
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31:第五章 ハイテク バシング|
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36:第六章 リトルアングラー|
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39:第七章 老人|
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43:第八章 迷い・・・・|
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51:第九章 フロック?|
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65:第十章 最後の決戦|
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69:十章 第二節 プレッシャー|
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81:十章 第三節 懐かしいパワー|
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85:十章 第四節 スーパーランカー|
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95:最終章 ノーフィッシュ|
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97:|
98:最終話|
99:あとがき|
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