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スキーターS175 LTD・・・・
175馬力から190馬力にチューンナップされたV6エンジンを
搭載する21フィートの怪物は、まさに他を圧倒するものであった。
今までよりも更に精度が高められた魚群探知機を
前部デッキに一台・・・運転席に一台・・・後部デッキに一台。
水深ごとのわずかな温度差を検知する水温検出器。
水の酸性度をチェックするPhメーター。
魚の活性を判断し、その日のベストなルアーパターンや
ポイントなどを解析するオンボードコンピューター。
更には、水中からのバスボートの影をほぼ完全に消しさってしまう
特殊ペイント。
限りなく無音に近いエレクトリックモーターなど・・・・・
まさしくモンスターと呼ぶにふさわしいものであった。
辺りの静寂は、そのモンスターのひと吼えでいっぺんに破られてしまった。
甲高いV6サウンドは、陸上でこそものすごい音を発するが、特殊フィルター
によって、水中に拡散する音は低く抑えられている。
午前6時丁度。
スタート15分前である。
琵琶湖西岸、近江舞子アリーナに出場21台のバスボートが勢ぞろいした。
NO-FISH・過去記事
連載小説 ”NO-FISH”|
1:第一章 プロローグ|
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3:第二章 デビュー|
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9:|
10:|
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15:第三章 ミラクルバシング|
16:|
17:第四章 ライトゲーム|
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31:第五章 ハイテク バシング|
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36:第六章 リトルアングラー|
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39:第七章 老人|
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42:|
43:第八章 迷い・・・・|
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51:第九章 フロック?|
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65:第十章 最後の決戦|
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68:|
69:十章 第二節 プレッシャー|
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81:十章 第三節 懐かしいパワー|
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85:十章 第四節 スーパーランカー|
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94:|
95:最終章 ノーフィッシュ|
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98:最終話|
99:あとがき|
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