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他のプロも、40cmオーバーはあまり釣っていないようである。
今回、今のところ50cmを超えるランカーは上がっていないとのことだ。

いよいよ輝幸が計量を終え、スコアボードに成績が上がる。
ギャラリーから、どっと歓声が上がる!

2位である!

あの、最後の一本のランカーのおかげで表彰台だ!

結果、磯村は4位となりポイントを伸ばすことができなかった。

第二戦の河口湖に続いて、ギリギリのラッキーバスのおかげでの入賞だ。
あのバスが釣れていなかったら、恐らくは7?8位・・・・
あるいは10位以内にも入れてなかったかもしれない。

本当に降って来たような2位である。
輝幸は、納得いかない表情であった。

自分で釣ったという感触がまるでないのだ。
トップにしろ、ディープにしろ・・・何か釣らせてもらってる様な
感覚が、輝幸の中を支配していた。

今まで心のどこかに引っかかっていたモヤモヤは
この感覚だった。

自分は釣らされているんだ・・・・・
ハイテク装備のおかげで釣らせてもらってるんだ・・・・

なんとなく、分かってきたようだ。
表彰台の上で、またあの老釣り師の言葉が蘇ってくる・・・

今日1日の釣りを思い出してみても、最後の一匹が一番偶然釣れた様であるのに
他の考えて釣ったバスよりも、ハッキリと感触があるのは何故だろう・・・・?


2008年8月 7日(木)

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