他のプロも、40cmオーバーはあまり釣っていないようである。
今回、今のところ50cmを超えるランカーは上がっていないとのことだ。
いよいよ輝幸が計量を終え、スコアボードに成績が上がる。
ギャラリーから、どっと歓声が上がる!
2位である!
あの、最後の一本のランカーのおかげで表彰台だ!
結果、磯村は4位となりポイントを伸ばすことができなかった。
第二戦の河口湖に続いて、ギリギリのラッキーバスのおかげでの入賞だ。
あのバスが釣れていなかったら、恐らくは7?8位・・・・
あるいは10位以内にも入れてなかったかもしれない。
本当に降って来たような2位である。
輝幸は、納得いかない表情であった。
自分で釣ったという感触がまるでないのだ。
トップにしろ、ディープにしろ・・・何か釣らせてもらってる様な
感覚が、輝幸の中を支配していた。
今まで心のどこかに引っかかっていたモヤモヤは
この感覚だった。
自分は釣らされているんだ・・・・・
ハイテク装備のおかげで釣らせてもらってるんだ・・・・
なんとなく、分かってきたようだ。
表彰台の上で、またあの老釣り師の言葉が蘇ってくる・・・
今日1日の釣りを思い出してみても、最後の一匹が一番偶然釣れた様であるのに
他の考えて釣ったバスよりも、ハッキリと感触があるのは何故だろう・・・・?
NO-FISH・過去記事
連載小説 ”NO-FISH”|
1:第一章 プロローグ|
2:|
3:第二章 デビュー|
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8:|
9:|
10:|
11:|
12:|
13:|
14:|
15:第三章 ミラクルバシング|
16:|
17:第四章 ライトゲーム|
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22:|
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27:|
28:|
29:|
30:|
31:第五章 ハイテク バシング|
32:|
33:|
34:|
35:|
36:第六章 リトルアングラー|
37:|
38:|
39:第七章 老人|
40:|
41:|
42:|
43:第八章 迷い・・・・|
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47:|
48:|
49:|
50:|
51:第九章 フロック?|
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65:第十章 最後の決戦|
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69:十章 第二節 プレッシャー|
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78:|
79:|
80:|
81:十章 第三節 懐かしいパワー|
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83:|
84:|
85:十章 第四節 スーパーランカー|
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89:|
90:|
91:|
92:|
93:|
94:|
95:最終章 ノーフィッシュ|
96:|
97:|
98:最終話|
99:あとがき|
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