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ワンドというワンドは、他のプロ達に攻められた後だった。
狭い湖に17人ものトッププロである。
グッドポイントは、あっという間に攻められていて当然であった。
たまに残っているバスを釣る事は出来たが
みな30cmに満たない小バスばかりであった。

他のプロ達は、トップウォーターであっさりリミットを達成して
ランカー狙いに思い思いのポイントへと散っているに違いなかった。

・・・・ただ、輝幸は少なくともトーナメントに出場するプロでは
考えられないことではあるが、トップウォーターで釣る以外は
作戦らしい作戦は、全く考えていなかった・・・・

遊びで釣るならそれでも良いのであろう
しかし、仮にも日本一のトーナメントである。
事前に情報を手にして、その時その時に対応した
釣り方をするのがプロというものであるが
彼はそんなこと全くお構いなしであった。

トップでダメとなれば、後はディープである。
・・・なんとも安易な考えであるが、情報を持っていないのだから
仕方のない所である。

最新の魚探を過信しているところも、無きにしも非ずだ。


2008年8月 2日(土)

NO-FISH・過去記事
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