バグリーのバングオー・スピナーは、4インチの
小魚そっくりのミノーと呼ばれるプラグで
尾っぽの所にスクリューが付いていて
リーリングすると、ジャーという音を発してバスを誘う。
水面下15cm程しか潜らないこのプラグは
トップウォータープラグとして、輝幸が最も信頼するルアーである。
このプラグの微妙な・・・そう、あたかも傷ついた小魚のような
アクションを演出するには、グラスロッドのような粘りのある調子が
必要不可欠なのである。
ロッドの弾力を利用して、軽く鋭くキャストする。
どんなルアーを使う時もそうであるが、特にトップウォータープラッギング
の場合は、派手な着水音は絶対に禁物である。
限界いっぱいのキャストはせず、余力を残しソフトプレゼンテーションに
全神経を集中させる。
彼のバングオーは、一番大きな流木の1mほど向こうに音もなく着水した。
雨が降っていなかったら、美しい波紋が広がっているところであるが・・・・。
10秒程のポーズをとって、それからロッドアクションでチョンチョンと引いてくる。
バングオーは、ジャッジャッっと小さく呟いて、アクションの度に
10cmほど水中に頭を突っ込んだ。
そして、4回目のアクションで流木の真横に辿り着いた・・・・。
NO-FISH・過去記事
連載小説 ”NO-FISH”|
1:第一章 プロローグ|
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3:第二章 デビュー|
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9:|
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15:第三章 ミラクルバシング|
16:|
17:第四章 ライトゲーム|
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30:|
31:第五章 ハイテク バシング|
32:|
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34:|
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36:第六章 リトルアングラー|
37:|
38:|
39:第七章 老人|
40:|
41:|
42:|
43:第八章 迷い・・・・|
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49:|
50:|
51:第九章 フロック?|
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65:第十章 最後の決戦|
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69:十章 第二節 プレッシャー|
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81:十章 第三節 懐かしいパワー|
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85:十章 第四節 スーパーランカー|
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94:|
95:最終章 ノーフィッシュ|
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97:|
98:最終話|
99:あとがき|
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