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彼は、最初から小さな4インチのワームで
ボトムをスローに探っていたのである。
確かに、ストラクチャーごとに2?3匹のバスは釣れたが
でかい奴はもっと浅場にいたのである。
磯村の豊富すぎる知識が、逆に邪魔をしてしまったのである。

結局この日は、1?6位をすべて地元の無名プロが独占する
という異常な事態になったのだ。
彼らは、純粋に基本通りシャローのビッグバスを次々と
ゲットしていったのである。

輝幸は最初の42cmがなんとか効いて、ようやくの7位。
これもラッキーとしか言いようがなかったが
情けなくも思ったと同時に、ほっとした気持ちもあったのは確かである。

磯村は、リミットぎりぎりの30cmクラスばかりを集めて
11位と全く振るわなかった・・・。

依然としてランキングに変動はなかったが、トップ磯村省吾と
5位藤野輝幸とのポイント差はぐっと縮まった。

全日本バスフィッシングトーナメントGPも残すところあと二戦。
銀山湖と、琵琶湖を残すのみとなった。

このまま磯村が逃げ切って、二年連続3回目のチャンピオンとなるか!?
若手、長谷部の初優勝となるか!?
はたまた、輝幸の大逆転優勝はあるのか!?

勝負の行方はいよいよ混沌としてきた。

第五戦は約3週間後・・・・・
ランカー日本一の兵庫県”生野銀山湖”である。


2008年7月22日(火)

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