池原ダム湖も、ダム湖特有のクリアで
急深の人造湖である。
水没してしまった立木や岩など、天然のストラクチャー(障害物)が
多く、また古くからバスの存在が確認されていたが
ボートが出しにくい事もあって、フィッシングプレッシャーは
さほど高くなかった。
今日の勝負は、ハイレベルなところで決着がつくだろう・・・
そう予想されていた。
・・・遠投した割には、着水音は本当に静かだった。
こんな透明度の高いクリアーな湖では、
バッチャン・・ボッチャンは禁物である。
しかも、遠投する必要があるので
相当なテクニックが必要である。
その辺りのテクニックは、いくら不振とはいえ完璧であった。
1?2秒くらいの短いカウントダウンの後に
すぐに巻きはじめる。
水面下にいるサスペンドバスを狙うのである。
サスペンド(浮遊状態)しているバスが一番活性が高く
スクーリング(バスが集団で移動している状態)に当たると
ボイリング(バカ釣り・入れ食いの事)することがある。
輝幸も昔、琵琶湖でランカーばかりのスクーリングに当たって
50アップ4本を含む、40cm以上のランカーを20本ほど
一時間余りの間に釣ったことがある。
そんな記憶が、ふと頭をかすめる・・・・・
一投目・・・・バイトは無かった・・・・。
NO-FISH・過去記事
連載小説 ”NO-FISH”|
1:第一章 プロローグ|
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3:第二章 デビュー|
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15:第三章 ミラクルバシング|
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17:第四章 ライトゲーム|
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31:第五章 ハイテク バシング|
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36:第六章 リトルアングラー|
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39:第七章 老人|
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43:第八章 迷い・・・・|
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51:第九章 フロック?|
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65:第十章 最後の決戦|
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69:十章 第二節 プレッシャー|
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81:十章 第三節 懐かしいパワー|
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85:十章 第四節 スーパーランカー|
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98:最終話|
99:あとがき|
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