← 43:第八章 迷い・・・・ | fish | 45: →
鏡のような湖面を切り裂き、ポイントへ向かう
全速力のスキーターボートのドライバーズシートで
輝幸は、一か月前に琵琶湖で老釣り師に言われた
言葉を、心の中で繰り返していた。
「お前の眼に映っているのは魚ではなく
魚探のスクリーンだ・・・・・」
ここのところ一ヶ月間の間・・・
特にトーナメントのプラクティスで池原入りした一週間
というもの、その言葉が片時も頭から離れなかった。
父親の死の事・・・
トーナメントの不振・・・
いろいろな悪条件が重なって、気合も空回りの感がある・・。
結局、老釣り師の言葉も・・・
「へっ、結局あの爺さんの言ってることも
マスコミ連中が言ってる事と変わりないじゃないか!
みんなひがんでるんだ!
俺は、この装備に自信を持ってるんだ。
高い金がかかってるんんだから、それを駆使して何が悪い!
釣れない奴のひがみなんか、いちいち聞いてられるか!」
と、頭から無理やり払いのけてしまった・・・・
とにかく、第四戦・・・池原ダム大会はスタートしたのである。
NO-FISH・過去記事
連載小説 ”NO-FISH”|
1:第一章 プロローグ|
2:|
3:第二章 デビュー|
4:|
5:|
6:|
7:|
8:|
9:|
10:|
11:|
12:|
13:|
14:|
15:第三章 ミラクルバシング|
16:|
17:第四章 ライトゲーム|
18:|
19:|
20:|
21:|
22:|
23:|
24:|
25:|
26:|
27:|
28:|
29:|
30:|
31:第五章 ハイテク バシング|
32:|
33:|
34:|
35:|
36:第六章 リトルアングラー|
37:|
38:|
39:第七章 老人|
40:|
41:|
42:|
43:第八章 迷い・・・・|
44:|
45:|
46:|
47:|
48:|
49:|
50:|
51:第九章 フロック?|
52:|
53:|
54:|
55:|
56:|
57:|
58:|
59:|
60:|
61:|
62:|
63:|
64:|
65:第十章 最後の決戦|
66:|
67:|
68:|
69:十章 第二節 プレッシャー|
70:|
71:|
72:|
73:|
74:|
75:|
76:|
77:|
78:|
79:|
80:|
81:十章 第三節 懐かしいパワー|
82:|
83:|
84:|
85:十章 第四節 スーパーランカー|
86:|
87:|
88:|
89:|
90:|
91:|
92:|
93:|
94:|
95:最終章 ノーフィッシュ|
96:|
97:|
98:最終話|
99:あとがき|
NO-FISH