九月に入ったばかりで、日中はTシャツ一枚で過ごせるとはいえ
早朝の空気は、ひんやりと冷たかった。
奈良県、池原ダム・・・・・
全日本バスフィッシングトーナメントGP 第四戦である。
現在のところランキングトップは、ベテラン磯村省吾。
2位には関西の若手、長谷部進次。
そして、藤野輝幸は不本意な5位というオーダーである。
周囲の声は、第1戦は運よく勝てたが、二戦以降は
全くダメじゃないか・・・
とか、2・3戦は4位、7位と入賞したが、それも装備のおかげだ
とか、やはりこのトーナメントは新人には荷が重い・・
だとか、そういった否定的なものばかり聞かれた。
輝幸本人も心のどこかで、それを認めざるを得なかったが
あくまで自分の装備と釣り方に誇りと自信を持っていた。
ホームフィールドである関西に戦いの場所を移し
しかも、二か月の休養明けである。
輝幸はこの池原ダム湖での第四戦・・・・
相当気合が入っていた。
NO-FISH・過去記事
連載小説 ”NO-FISH”|
1:第一章 プロローグ|
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3:第二章 デビュー|
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15:第三章 ミラクルバシング|
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17:第四章 ライトゲーム|
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31:第五章 ハイテク バシング|
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36:第六章 リトルアングラー|
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39:第七章 老人|
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43:第八章 迷い・・・・|
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51:第九章 フロック?|
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65:第十章 最後の決戦|
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69:十章 第二節 プレッシャー|
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81:十章 第三節 懐かしいパワー|
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85:十章 第四節 スーパーランカー|
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95:最終章 ノーフィッシュ|
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98:最終話|
99:あとがき|
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