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「そのエリには、まだまだバスが付いてますよ。
50オーバーを2本獲られたのは確かに見事ですが
あなたは、わかっちゃいない。
攻め方を変えれば、あそこにいるバスを根こそぎ獲れますよ。
なんなら僕がお教えします。
これでもバスプロなんですよ、俺・・・」
輝幸は、今離れてはもったいない・・・・
と思わず老人に話しかけてしまったのである。
老人は、ニッコリ微笑んで答えた。
「あぁ、知ってるよ。
あんた、藤野輝幸だろ。
今年からバスGPに参戦してる・・・・
そのスゴいボートを見りゃ分かるよ」
「知ってらしたんですか・・・ありがとう。
なら話は早い!
さあ!早くエリに戻って・・・
アドバイスしますよ!」
「いや・・・いいんだよ・・・
私はあの二匹だけで十分満足だ。
自分が楽しめたら、それでいいんだよ。
自然に抱かれて、こうやって静かな湖面に浮かんで
魚と遊ぶのが好きなだけなんだ。
根こそぎ釣ろうなんて考えちゃいないんだ・・・。」
「そんな良い腕していて勿体ない。
バスなんて、釣って釣って釣りまくらなきゃ!
俺は、バスを釣ってナンボのバスプロだからね」
「お前の親父もそうだったよ・・・・」
「えっ、あなた・・・・
俺の親父を知ってるのかい?・・・・・」
NO-FISH・過去記事
連載小説 ”NO-FISH”|
1:第一章 プロローグ|
2:|
3:第二章 デビュー|
4:|
5:|
6:|
7:|
8:|
9:|
10:|
11:|
12:|
13:|
14:|
15:第三章 ミラクルバシング|
16:|
17:第四章 ライトゲーム|
18:|
19:|
20:|
21:|
22:|
23:|
24:|
25:|
26:|
27:|
28:|
29:|
30:|
31:第五章 ハイテク バシング|
32:|
33:|
34:|
35:|
36:第六章 リトルアングラー|
37:|
38:|
39:第七章 老人|
40:|
41:|
42:|
43:第八章 迷い・・・・|
44:|
45:|
46:|
47:|
48:|
49:|
50:|
51:第九章 フロック?|
52:|
53:|
54:|
55:|
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57:|
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59:|
60:|
61:|
62:|
63:|
64:|
65:第十章 最後の決戦|
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67:|
68:|
69:十章 第二節 プレッシャー|
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77:|
78:|
79:|
80:|
81:十章 第三節 懐かしいパワー|
82:|
83:|
84:|
85:十章 第四節 スーパーランカー|
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87:|
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89:|
90:|
91:|
92:|
93:|
94:|
95:最終章 ノーフィッシュ|
96:|
97:|
98:最終話|
99:あとがき|
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