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その日、大荒れだった琵琶湖で、日本で初めての
本格的なバスフィッシングトーナメントが開催された。
輝幸の父が中心となって開かれたこの大会は
今後の日本におけるバスフィッシングの発展に
大きな影響を与えたのであるが・・・・・
その日、あまり調子の良くなかった輝幸の父親は
計量時間ギリギリ10分前にランカーを釣りあげ
ようやくリミットを達成し、慌てて帰ろうとして
操船を誤って転覆してしまったのである。
当時、琵琶湖のプレジャーボートといえば
せいぜい10馬力から50馬力がせいぜいだったが
本場アメリカから輸入されたバスボートは
100馬力を誇るものがあり、もちろん数は少なく
高価なものであったが、輝幸の父親を始め
何人かが、アメリカ製の本格的なバスボートを持ち込んでいた。
スピードが出る分、当然危険は大きい。
単独の転覆事故で人命が奪われるなど当時では
考えられないことで、世間に与える影響は大きかった・・・
この事故で、トーナメントは中止。
その後数年間は、トーナメントらしいトーナメントは行われていなかったのだが
当時新人だった磯村らが中心となって、再び
”日本バスフィッシングトーナメントGP”として復活したのである。
NO-FISH・過去記事
連載小説 ”NO-FISH”|
1:第一章 プロローグ|
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3:第二章 デビュー|
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15:第三章 ミラクルバシング|
16:|
17:第四章 ライトゲーム|
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30:|
31:第五章 ハイテク バシング|
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34:|
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36:第六章 リトルアングラー|
37:|
38:|
39:第七章 老人|
40:|
41:|
42:|
43:第八章 迷い・・・・|
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51:第九章 フロック?|
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65:第十章 最後の決戦|
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69:十章 第二節 プレッシャー|
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81:十章 第三節 懐かしいパワー|
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85:十章 第四節 スーパーランカー|
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95:最終章 ノーフィッシュ|
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98:最終話|
99:あとがき|
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