8月の暑い時期は、トーナメントは行われない。
二か月のブランクの間で、トーナメントは関西エリアへと
戦いの場を移すのである。
久しぶりに実家のある京都に戻ってきた輝幸は
これまた本当に久しぶりに、滋賀県 琵琶湖に
プライベートで釣りに出かけた・・・。
京都生まれの輝幸にとって、琵琶湖はホームレイクであり
それ以上に、精神的な原点でもあった。
彼は、琵琶湖をマザーネイチャー・・・母と考え
大切に大切にしていた。
幼い頃から、休日には家族でいつも釣りをしていた。
・・・・もっとも、父親はもういない・・・・。
22年前、ボート事故ですでに他界していたのである。
当時3歳だった輝幸は、父親の深い愛情を知らずに育ったのである。
輝幸の父親は、往年の名バスアングラーであり
当時急速に広まり始めた日本でのバスフィッシングのパイオニアとして
その発展に多大な貢献をした事は広く知られていた。
しかし彼は、自らが催したバスフィッシングトーナメントで
ボート事故によって命を落としたのである。
NO-FISH・過去記事
連載小説 ”NO-FISH”|
1:第一章 プロローグ|
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3:第二章 デビュー|
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15:第三章 ミラクルバシング|
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17:第四章 ライトゲーム|
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29:|
30:|
31:第五章 ハイテク バシング|
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33:|
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35:|
36:第六章 リトルアングラー|
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38:|
39:第七章 老人|
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42:|
43:第八章 迷い・・・・|
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51:第九章 フロック?|
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65:第十章 最後の決戦|
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69:十章 第二節 プレッシャー|
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81:十章 第三節 懐かしいパワー|
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85:十章 第四節 スーパーランカー|
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93:|
94:|
95:最終章 ノーフィッシュ|
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97:|
98:最終話|
99:あとがき|
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