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その磯村が、輝幸にアドバイスを・・・・・
というのに当の輝幸は、

「へっ、敵に塩を送る上杉謙信気どりですか!
 磯村サン、他人の心配なんかしてる場合じゃないぜ!
 特に俺は、アンタの首を狙ってるんだぜ!
 さぁ、帰ってくれ!」

と、こんな調子で磯村を追い返してしまった。
横で聞いていた本日同船のプレスが
・・・・なんて事を・・・・
と言いたげだったが、輝幸にそんなこと言っても無駄であると
わかりきっていたので、敢えて何も言わず
自分の機材の準備に専念した。

輝幸といえば・・・・
もうスタート10分前だというのにイライラしっ放しで
まだスキーターのエンジンもかけずに
デッキでラッキーストライクをスパスパと吹かしていた。

他のボートは、エンジンのアイドリングも済ませて
準備万端整っているというのに・・・・


2008年6月27日(金)

NO-FISH・過去記事
連載小説 ”NO-FISH”1:第一章 プロローグ2:3:第二章 デビュー4:5:6:7:8:9:10:11:12:13:14:15:第三章 ミラクルバシング16:17:第四章 ライトゲーム18:19:20:21:22:23:24:25:26:27:28:29:30:31:第五章 ハイテク バシング32:33:34:35:36:第六章 リトルアングラー37:38:39:第七章 老人40:41:42:43:第八章 迷い・・・・44:45:46:47:48:49:50:51:第九章 フロック?52:53:54:55:56:57:58:59:60:61:62:63:64:65:第十章 最後の決戦66:67:68:69:十章 第二節 プレッシャー70:71:72:73:74:75:76:77:78:79:80:81:十章 第三節 懐かしいパワー82:83:84:85:十章 第四節 スーパーランカー86:87:88:89:90:91:92:93:94:95:最終章 ノーフィッシュ96:97:98:最終話99:あとがきNO-FISH