← 29: | fish | 31:第五章 ハイテク バシング →
・・・全日本バスフィッシングトーナメントGP 第二戦 河口湖・・・
フタを開けてみると、やはり優勝は磯村省吾であった。
午前中にリミットを揃えた実力は、やはり本物で
二位との差は実に約1kgと快勝であった。
片や、藤野輝幸・・・・・
なんとかリミットを達成したものの・・・・期待はできなかった・・・
しかし!・・なんと4位入賞である!
このタフな条件の下、リミットさえ達成できなかったプロが
数多くいたのである。
中には、一匹のキーパーも釣れなかったプロも居たほどである。
しかし、なんともラッキーな4位である。
こんな条件下の4位入賞に周囲から
「輝幸はこんなタフな釣りもこなせるのだ・・・」
と彼を見直した声も一部で上がっていたが
本人は少しも満足していなかった・・・
最後のあのラッキーバスが釣れていなかったら
リミットを揃えられなかった、他のプロ達と同じなのだ。
ライトタックルを要求されるこういった湖の弱さを
改めて痛感させられた輝幸であった。
ポイントランキングでも、初戦2位、第二戦優勝の磯村がもちろんトップ。
輝幸は、まだ3位と健闘しているが、決して満足のいく内容ではなかった。
全日本バスフィッシングトーナメントGP第二戦 河口湖大会は
輝幸の弱点をさらけ出す・・といった形で幕を閉じた。
NO-FISH・過去記事
連載小説 ”NO-FISH”|
1:第一章 プロローグ|
2:|
3:第二章 デビュー|
4:|
5:|
6:|
7:|
8:|
9:|
10:|
11:|
12:|
13:|
14:|
15:第三章 ミラクルバシング|
16:|
17:第四章 ライトゲーム|
18:|
19:|
20:|
21:|
22:|
23:|
24:|
25:|
26:|
27:|
28:|
29:|
30:|
31:第五章 ハイテク バシング|
32:|
33:|
34:|
35:|
36:第六章 リトルアングラー|
37:|
38:|
39:第七章 老人|
40:|
41:|
42:|
43:第八章 迷い・・・・|
44:|
45:|
46:|
47:|
48:|
49:|
50:|
51:第九章 フロック?|
52:|
53:|
54:|
55:|
56:|
57:|
58:|
59:|
60:|
61:|
62:|
63:|
64:|
65:第十章 最後の決戦|
66:|
67:|
68:|
69:十章 第二節 プレッシャー|
70:|
71:|
72:|
73:|
74:|
75:|
76:|
77:|
78:|
79:|
80:|
81:十章 第三節 懐かしいパワー|
82:|
83:|
84:|
85:十章 第四節 スーパーランカー|
86:|
87:|
88:|
89:|
90:|
91:|
92:|
93:|
94:|
95:最終章 ノーフィッシュ|
96:|
97:|
98:最終話|
99:あとがき|
NO-FISH