一方の磯村は、順調に釣果を伸ばしていた。
元々この河口湖をホームレイクとしていた磯村は
湖の隅々まで知り尽くしていたのだ。
そして、必然的にワームや小さめのルアーを使った
ライトタックルによる釣りを最も得意としていた。
もちろん、日本を代表するバスプロであるから、
クランクベイトを始めとして、あらゆるタックルに精通し
操ることは出来るのであるが、ここ河口湖で育った磯村にとって
ワームテクニックは命と言うべきものであって
その技術は日本一・・・・いや世界にも通用するものであった。
この日の河口湖は全体的に食いが渋いらしく、
あまり釣果を上げられないバスプロが多い中で
やはり磯村はかなりの良型を含み早々とリミットを揃えているらしかった。
小さめのラバージグにポークリンドをトレーラーとしてつけたリグで
ピンポイントにストラクチャーを攻めて、ランカーも何本か釣っているようだった。
輝幸は、先ほどの場所から大きく移動していた・・・・
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連載小説 ”NO-FISH”|
1:第一章 プロローグ|
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3:第二章 デビュー|
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15:第三章 ミラクルバシング|
16:|
17:第四章 ライトゲーム|
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28:|
29:|
30:|
31:第五章 ハイテク バシング|
32:|
33:|
34:|
35:|
36:第六章 リトルアングラー|
37:|
38:|
39:第七章 老人|
40:|
41:|
42:|
43:第八章 迷い・・・・|
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48:|
49:|
50:|
51:第九章 フロック?|
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65:第十章 最後の決戦|
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69:十章 第二節 プレッシャー|
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81:十章 第三節 懐かしいパワー|
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85:十章 第四節 スーパーランカー|
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95:最終章 ノーフィッシュ|
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97:|
98:最終話|
99:あとがき|
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