輝幸が最初に手にしたルアーは、小さめのスピナーベイトだった。
水質がかなりクリアーなために、カラーはブルー。
なるべく遠投して、バスに警戒されないようにする。
浅場に居る少しでも大きなバスを狙っていく作戦である。
気温19℃ 水温は表面で14℃、狙うラインは12℃であった。
この時期としては、かなり低めの水温である。
バスの低活性が予想される・・・。
第一投目・・・・・
かなりの遠投をして、じっくりとスピナーベイトを沈める。
水深は6.3mからなだらかにドロップオフしている。
8秒ほどカウントダウンして、彼のスピナーベイトは湖底に辿り着いた。
スピナーベイトは、フリーフォーリング中(ユラユラと落ちていく間)にも
ヒットする可能性が高いルアーである。
ラインの動きに細心の注意を払うが、フォーリング中にバイト(喰いつく事)
は、なかった。
ゆっくりと湖底ギリギリを引いてくる・・・・
・・・・バイトは無い・・・・・・・
やはりこの日のバスの活性は、相当低いようだ。
何度かキャストを繰り返すが、スピナーベイトには反応がなかった・・・。
しかしバスが水面近くまで上がってきているとは思えない。
バスは確実にボトムに居るのだ。
NO-FISH・過去記事
連載小説 ”NO-FISH”|
1:第一章 プロローグ|
2:|
3:第二章 デビュー|
4:|
5:|
6:|
7:|
8:|
9:|
10:|
11:|
12:|
13:|
14:|
15:第三章 ミラクルバシング|
16:|
17:第四章 ライトゲーム|
18:|
19:|
20:|
21:|
22:|
23:|
24:|
25:|
26:|
27:|
28:|
29:|
30:|
31:第五章 ハイテク バシング|
32:|
33:|
34:|
35:|
36:第六章 リトルアングラー|
37:|
38:|
39:第七章 老人|
40:|
41:|
42:|
43:第八章 迷い・・・・|
44:|
45:|
46:|
47:|
48:|
49:|
50:|
51:第九章 フロック?|
52:|
53:|
54:|
55:|
56:|
57:|
58:|
59:|
60:|
61:|
62:|
63:|
64:|
65:第十章 最後の決戦|
66:|
67:|
68:|
69:十章 第二節 プレッシャー|
70:|
71:|
72:|
73:|
74:|
75:|
76:|
77:|
78:|
79:|
80:|
81:十章 第三節 懐かしいパワー|
82:|
83:|
84:|
85:十章 第四節 スーパーランカー|
86:|
87:|
88:|
89:|
90:|
91:|
92:|
93:|
94:|
95:最終章 ノーフィッシュ|
96:|
97:|
98:最終話|
99:あとがき|
NO-FISH