河口湖の釣りは、確かに難しい・・・
クランクベイトでバンバン釣るというわけには行かないのは
輝幸にも充分わかっていた。
・・しかも、初めてでは無いにしろ、あまり経験のない湖でもある。
しかし輝幸は、自分の釣りやハイテク装備に絶対の自信を持っていたし
魚の居場所さえ特定できれば、優勝の可能性すらあると信じていた。
一週間前からのプラクティスでは、あまり良い型をあげてはいなかった。
いくら最新のハイテク装備を持ってしても、広い湖の中の
まさに ピンポイントを探すのは困難である。
一方の磯村は、長年の経験と仲間からの情報で
ある程度ポイントは絞り込めているようだ。
一匹狼の輝幸は、独自の情報とハイテク装備で
バスを求めて湖中を走り回った。
湖底の状況や、ストラクチャーの有無、水温の変化などを
続々とチェックしていく。
そして、その結果はオンボードコンピューターに入力され
適したルアーパターンまでもが判断できるようになっている。
良い釣りをプラクティス中にできなかったのは
情報を集めるのに走り回っていた為であり
ルアーパターンはコンピュータ任せにして、実際の釣りはある程度捨てて
いたから、ポイントにキャストする回数が極端に少なかった為であり
しかしながら、このかき集めた情報こそが、今回のトーナメントでの
最大の武器になるだろうと信じていた。
NO-FISH・過去記事
連載小説 ”NO-FISH”|
1:第一章 プロローグ|
2:|
3:第二章 デビュー|
4:|
5:|
6:|
7:|
8:|
9:|
10:|
11:|
12:|
13:|
14:|
15:第三章 ミラクルバシング|
16:|
17:第四章 ライトゲーム|
18:|
19:|
20:|
21:|
22:|
23:|
24:|
25:|
26:|
27:|
28:|
29:|
30:|
31:第五章 ハイテク バシング|
32:|
33:|
34:|
35:|
36:第六章 リトルアングラー|
37:|
38:|
39:第七章 老人|
40:|
41:|
42:|
43:第八章 迷い・・・・|
44:|
45:|
46:|
47:|
48:|
49:|
50:|
51:第九章 フロック?|
52:|
53:|
54:|
55:|
56:|
57:|
58:|
59:|
60:|
61:|
62:|
63:|
64:|
65:第十章 最後の決戦|
66:|
67:|
68:|
69:十章 第二節 プレッシャー|
70:|
71:|
72:|
73:|
74:|
75:|
76:|
77:|
78:|
79:|
80:|
81:十章 第三節 懐かしいパワー|
82:|
83:|
84:|
85:十章 第四節 スーパーランカー|
86:|
87:|
88:|
89:|
90:|
91:|
92:|
93:|
94:|
95:最終章 ノーフィッシュ|
96:|
97:|
98:最終話|
99:あとがき|
NO-FISH