あの興奮のトーナメント第一戦、霞ヶ浦から
約一ヶ月後の6月13日・・・
藤野輝幸は、山梨県・河口湖の穏やかな湖面に
独りボートを浮かべていた・・。
ここ一か月というもの、プライベートな釣りにさえも
フィッシング雑誌の記者に追い回される日が続いた・・・
他のバスプロは生活のために幾つものトーナメントや大会に
出場するが、輝幸はこの全日本バスフィッシングGP一本に
的を絞っていた。
幾つもの会社を経営する実業家の彼には
フィッシングで生計を立てる必要もなかったし
また、そんなつもりもなかった・・・。
ただ、磯村には負けたくなかった・・・。
そんな彼を、他のプロたちは・・・
「甘ちゃんだ!」
「第一戦の勝利はフロックだ!」と
口ぐちにこぼしていた・・。
そんな事を気にするような輝幸ではなかったが
孤立して他人の情報が全く得られないのは
確かに大きなハンデキャップではあった・・・。
しかし、彼には最新のハイテク装備があったし
第一、自信に充ち溢れていた・・・・
NO-FISH・過去記事
連載小説 ”NO-FISH”|
1:第一章 プロローグ|
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3:第二章 デビュー|
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8:|
9:|
10:|
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14:|
15:第三章 ミラクルバシング|
16:|
17:第四章 ライトゲーム|
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28:|
29:|
30:|
31:第五章 ハイテク バシング|
32:|
33:|
34:|
35:|
36:第六章 リトルアングラー|
37:|
38:|
39:第七章 老人|
40:|
41:|
42:|
43:第八章 迷い・・・・|
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47:|
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49:|
50:|
51:第九章 フロック?|
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65:第十章 最後の決戦|
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69:十章 第二節 プレッシャー|
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80:|
81:十章 第三節 懐かしいパワー|
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85:十章 第四節 スーパーランカー|
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92:|
93:|
94:|
95:最終章 ノーフィッシュ|
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97:|
98:最終話|
99:あとがき|
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