”もったいない”
”MOTTAINAI”
詳しくは忘れたが、国連・・・とかそういうレベルでの
エコロジーな運動のスローガンだ・・・。
日本語の”もったいない”という言葉が世界共通となっている。
その昔日本人が贅沢をしなかった時代の言葉だ。
昨日、錦市場の振興組合の総会の後の懇親会で
代議士のセンセイが、演説した。
日本人が食べ残したり、まだ食えるのに捨ててしまったり
そういう、いわゆる”もったいない”の金額はなんと
年間4兆円に上るらしい。
さらに、それを米に換算すると1600万トン・・・・・。
日本のコメの備蓄が数百万トン・・・・
アジア諸国での年間消費量も数百万トン・・・。
ほんまかいな・・・という数字である。
その先生は、”食を扱う市場、錦市場だからこそ
そういう事を考えていただきたい・・・云々・・・”
立派な意見である。
もったいないからといって、鮎を使い回しするのはどうか?
などと言うことはもうエエんだけど
お客様にお出しするという前提では、絶対やってはいけないことだけど
家庭内なら、常識であろう。
子供や旦那の食べ残しを、お母ちゃんが”また太るやんか!”と
言いつつ、きちんと食べる姿は美しい。
ただ・・・誤解を恐れずに言わせていただくと・・・・・
錦市場の商店主が勢ぞろいした懇親会のあいさつで
贅沢はイカン!・・・という演説はどうか?
本人の意図はもっと高いところにあるのだろうけど
錦市場の商売は贅沢してもらってナンボだ。
いやいや・・・俺が言いたいのは・・・
贅沢することと、無駄遣いすることは別だ・・ということ。
(たぶん代議士センセイもそう言うだろうけど)
ほんとにエエもんを食って欲しい。
そら、俺かって毎日料亭に行けるわけじゃない。
コンビニの弁当も食わなけりゃアカン時もあるし
ハンバーガーも食う。
でも、本当に美味しいもの。
本物の素材を使ったもの。
手間暇かけたもの。
愛情のこもったもの。
そういった、”食”を体験してない若年層が多すぎる。
これも、世情か・・・・。
無駄遣いは反対!
だからこそ、無駄をそぎ落として
エエもん食う文化を育てていきたい。