遺志
毎年この日が来ると無性に胸がかきむしられる
焦燥感というか、喪失感に覆われる。
大学出て、まだなーんにも分らない俺を暖かい目で見守ってくれた
大阪の白木商店の先々代目のご命日だ。
大阪の台所、黒門市場に店を構える白木商店では
3年間、みっちり酒屋の厳しさ、楽しさを教えてもらった。
先輩は本当に厳しかったけど、卒業して京都に帰る日は涙が止まらなかった。
4畳半一間、風呂なし、共同トイレの生活も懐かしい。
あれよあれよと3年間が過ぎて、社長に”商売は社会貢献や”と最後に言葉をもらった。
それから、京都に帰ってきて社長・・・なんて呼ばれるけど・・・・全然ダメ。
いろいろ、社長としての立ち居振る舞いや、進むべき方向、指標を説いて欲しかった。
もうお亡くなりになられて何年や?
毎年お参りに行くと、奥様とご子息(現社長)が迎えてくれる。
ご仏前に正座して手を合わせると、僕より先に奥様が泣いてしまう。
現社長は、38歳!
社長歴も俺のほうが長い。
現社長の貴雄君もいろいろ苦労してるやろうな。
(あんな個性の塊のような先輩達を使うんやから、並大抵やないです)
奥様は、京都で活躍してるの聞くよ・・・。といっては目頭に手をやる。
それを見て俺もほろっとくるんだよー!
天国の社長・・・・、頑張ってるけどぜんぜんダメです。
天国の社長・・・・、いろいろ教えて欲しいことばっかりです。
天国の社長・・・・、安心して休んでいただけるようにちゃんとします。
自分の決めた道に背かないように強く生きますから。
2007年11月13日(火)