僕は40歳のおっさん。
それくらいの年代の男が、小学校の頃に
たいていはまったのが、空前のスーパーカーブーム・・・。
フェラーリ512BB・・・ロータスヨーロッパ・・・ポルシェ930ターボ
でも、やっぱり最高に人気だったのは”ランボルギーニカウンタック”ですな。
昨日、雑誌の取材で広島の蔵元をたずねました・・・。
で、いつもBARで飲む酒は国産ウイスキーの”竹鶴17年”
ランボルギーニと広島の蔵元といつものウイスキー・・・・
一見バラバラなこの3つのキーワードに結構面白い物語が・・・。
さて、どの話から始めようか・・・・。
昨日行ったのは広島の竹原というところ。
安芸の小京都として情緒ある街並みが続く、いい街でした。
そこで、立ち寄ったのが250年続く”竹鶴酒造”です。
すごく個性的なお酒を醸す銘蔵です。
お気づきでしょうか・・・・
僕がいつもBARで飲む国産ウイスキー”ニッカ竹鶴17年”
そうです、ここはニッカウヰスキーの創始者”竹鶴政孝”の生家なんです。
ここで、一つ繋がりましたね・・・。
さて、残るはスーパーカー・・・・。
その話の前にちょっと竹鶴政孝翁についてお話しなければなりません。
竹鶴翁は、ここ広島県の酒蔵の三男として生まれました。
家を継ぐ必要のなかった政孝は、現在のサントリーウイスキー、
当時の壽屋に入社し、ウイスキー造りに没頭します。
時が過ぎ、政孝はふと考えました・・・・。
”サントリーのような大きな会社で、ウイスキーを造れるのは良いんだけど
どうも、自分の思うように造れないぞ・・・・”と・・・。
そこで、一念発起した竹鶴は会社を飛び出し、自分で北海道の地に
”ニッカウヰスキー”を創立し、自分の理想とするウイスキー造りを目指すのです。
さて、処かわってこちらはイタリア・・・。
スーパーカーブームの中心はやはりイタリアンスポーツカー。
中でも、フェラーリとランボルギーニは人気を二分する大政党。
エレガントなデザインで女性的なラインが美しいフェラーリと
無骨で攻撃的なデザインのランボルギーニ。
どちらも、僕達子供の憧れの的でした。
さて、ランボルギーニの創始者はフェルッチョ・ランボルギーニさん。
そのランボルギーニ氏の実家はトラクターなどを製造する大きな農耕器具の販売会社。
フェルッチョ氏は、実家の事業を継承することなく憧れのフェラーリに入社。
そして、あの銘車の数々を作ってきました。
でも、フェルッチョ氏は考えました。
”フェラーリのような大きな会社でスーパーカーを造れるのは良いんだけど
どうも自分の思うように造れないぞ・・・・”
そこで、フェルッチョ氏はフェラーリを飛び出し、あの銘車”カウンタック”を生み出す
ランボルギーニ社を設立するのです。
どうです、これで繋がったでしょ。
自分の理想に忠実に人生を歩む・・・。
昔、スーパーカーに憧れたように、今はそういう生き様に憧れます。