マティーニ話2
近頃、やっぱりそれ相応に歳くってきて
一応社長なんで、たまに結婚式に呼ばれて
祝辞なんぞを頼まれたりする・・・。
その時に僕はずっと前から考えてたことを
マティーニになぞらえてお祝いの言葉にする。
夫婦ってのはマティーニみたいなもんだ。
流行のカクテルじゃなくて、流されずずっとある。
旦那様は、きりりとしたジンだ。
あくまで透明でなければならない。
奥様は、甘く香り高いベルモットだ。
そっと脇役なんだけど、ぜったいになければならない。
カクテルグラスは、家だ。
堅固なわけじゃないけど、二人をちゃんと包み込んでくれる。
そして、かき混ぜる氷は立ちはだかる困難だ。
もまれて、もまれて旨いマティーニに仕上がる。
いいバーテンダーは、なにも言われなくてもその日のお客様の
表情や、顔色を見てレシピを微調整するという。
お互い毎日同じことの繰り返しも多いんだけど
そこに、気付かれないほどのちょっとした気遣いや礼儀を・・・・
そして、マティーニに欠かせないのは、そっとグラスの底にあるオリーブの実。
オリーブの実は、まさしく子供だ。
その全てが揃って初めて旨いマティーニができる。
今日は、おめでとう!
なんて、祝辞をいつもするんですが・・・・
これは僕のオリジナルなんで、こんどこの話を使ってやろう!という方は
事前に僕にご報告を!・・・・なんちゃって。
2006年9月 2日(土)