地酒の未来に向かって

土曜・日曜で、第五回”京都地酒サミット”に出席

するために、丹波は綾部に行ってまいりました。

これは、農家主導で京都の地酒の将来について

意見交換をするという、けっこう貴重な会でございまして・・・

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蔵元や、小売店舗では、けっこうそういうモチベーションが

高く、いつも集まってはあーでもない・こーでもないと

話したり、蔵元へ行ってはあーでもない・こーでもないと

話たりしてるのですが、この”農家主導”っていうのが大切でございまして!

お酒って、なにで出来てるの?と立ち返った時に農家との

話し合いが出来てなかったら、僕達も説明の仕様が無い。

どんなところで、どんなお米が出来てるのか、実際に見てみなくちゃ

お客様にお伝えできませんものね。

で、毎年いろんな地域で地酒サミット・酒米サミットを催してるんです。

地酒を専門的に扱ってる酒屋でも、なかなか農家としっかりお付き合い

してるところって無いようです。

現場では、たくさんの蔵元・農家・酒屋さん・一般の方の前で

ディスカッションのパネラーとして、お話してきました。

地酒売りとしての、僕なりの意見を述べられたと思います。

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パネラーには、農家・蔵元・酒屋・消費者の代表が選ばれ

それぞれの立場で、これから地酒に対して求めることなど

短い時間でしたが、いろんな話を交換できました。

それから、試飲。

やはり、コアな専門家ばかりの試飲会です。

辛口の意見もかなり交わされていました。

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そのあとは、懇親会なのですが・・・。

こちらが、サミットの本番!

いままで黙っていた人が、突然しゃべりだします。

貴重な意見が飛び交い、熱い思いが錯綜します。

とてもまとめられるものではありませんが、ゴロゴロと

いい意見が出てきますので、うかうか酔っ払ってられません。

 

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上の画像は、綾部の最若手農家”西山”親子でございまして

今年は、西山の田んぼの酒を、津之喜酒舗のオリジナルとして

販売させていただくつもりですので、ご期待ください。

さて、宴会も終わり各部屋に散っていくのですが・・・。

毎年、ここからがスゴイ・・。

さらに個別の部屋で熱いアツイ意見が交わされます。

ほんとに大切な時間が過ぎていきます。

もう4時やんけ・・。

どんどん、空瓶が積まれていきます。

流石に、皆さん限界を感じたのかバタバタと落ちていきます。

で、翌朝!

数時間しか眠ってない上に、ものすごい量のお酒を飲んでいるはずなのに・・・。

毎年思うんですが、まったく二日酔いがないんです。

ほんとに、見事なくらい。

やっぱり、きっちり造った純米酒しか飲んでないと、二日酔いしないんだなー

と、ほんと感心します。

帰りに、何度も紹介してる河北くんの田んぼに立ち寄りました。

ポカポカ陽気のなか、さらにここだけでしか出来ないコアな

話がはじまります。

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こんな感じで、ほんとうに一生懸命地酒のことを

考え、実際に行動してる農家と蔵元がいらっしゃる。

そして、それにキチンと答えてキチンと売る小売店舗があり

そして、それを楽しみに大切に飲んでくれる消費者がいる。

そんな地酒の世界も、今は苦しい時期です。

お米の文化そのものが危ういんですから。

お米・・・日本人ですもの、もっともっと注目していかなくちゃ

いけないんじゃないでしょうか。

 


2006年3月 6日(月)