日本酒には旬があると思っております。
たとえば、日本酒に合う肴の旬もあるでしょう。
四季それぞれに旨いものが豊富な日本ならではの
食文化には、やはり日本酒は欠かせないと感じます。
肴の旬のほかに、日本酒自体にも旬があります。
そう、今は”しぼりたて”が旬ですね。
溌剌とした口当たり。
爽快な喉越しは新酒の時期にしか味わえないもの。
食材にも言えることですが、冷蔵技術が優れてきたのと
農作物でいうとハウス栽培などで季節感が失われがちな
最近ですが、日本酒の世界でも同じこと。
冷蔵技術の進歩やコストダウンによって、年中生酒が
いただけるのは嬉しいことなんですが、やはり”旬”という
キーワードは大事にしたいものです。
いい生活(けっしてお金があるっていう意味じゃなく)をしてらっしゃる方は
季節感のある食事をなさってます。
その時期にしか味わえない刹那的な喜びをかみしめたいものです。
さて、今日はそんな”しぼりたて”をいっきょに30種類ばかり
試飲してまいりました。
全国各地のフレッシュ ニューフェイスがずらりと並びます。
全部味わいたいのですが、仕事です・・・そうもいきません。
少しずつ、しかも飲まないで口に含んで香りや、味わいをチェックします。
そうしないと、最後には味がわからなくなっちゃいますから・・。
最近の地酒の傾向は”不味いものが無い”ということ。
それぞれの蔵元の切磋琢磨ぶりが伺えます。
数年前は”なんじゃこりゃ?”というようなお酒もありましたけど
最近は、つぶが揃ってます。
それだけに、吟味には慎重になります。
基本的には僕の好みが最優先になります。
それをベースに、ちょっと違う味わいのもの・違う香りのものを
織り交ぜてチョイスしていくのですが・・・。
んー、今年の”しぼりたて”も優等生が多いですねー。
おおいに悩まされてきましたよ。
ラインナップは二月上旬に勢ぞろいいたしますので
また、旨い酒のコーナーで紹介しましょう。
お楽しみに!!