室町あたり・・・
今日は、配達で室町の呉服問屋さんに行ってまいりました。
最近は、呉服離れでいわゆる糸偏(イトヘン)の
衰退振りが取り沙汰されますが、それは京都においても
例外ではないのですが・・・・・。
それでも、さすが聖地室町・・。
その伝統は脈々と守られていると感じました。
立派なつくりの京町家の比較的小規模な呉服問屋から
豪華な石造りのおおきな商いの問屋さんまで
ひしめき合う室町通りを自転車で走っていると
”んー、まだまだ死んでないなー”と感じます。
間違いなく京都の経済力の一翼を担うイトヘン産業。
経済だけでなく、文化にも大きな影響力があるのは間違いありません。
たとえば、今日配達を仰せつかった呉服問屋さんは
お得意様の接待で、南座の顔見世にご招待するお弁当につける
お酒類をご注文いただいたんです。
毎年、必ずこの時期にはご注文いただけます。
なかなか、そういう接待の文化って廃れつつありますが
やはり、こういうことがあっての文化維持だと思うんですよね。
それと、室町を走ってるとちゃんと受付を設けているところが多いことに気付きます。
大企業ならいざしらず、小規模の町家の問屋さんでもキチンと
受付嬢をおかれているのに感心します。
確かに、昔の豪商のイメージはありませんが
こういう産業・文化を守り伝えていく事が京都の未来の
大きな方向の一つであることには違いは無いと思います。
創業267年の帯問屋さん。
別に、知り合いではないのですが黒地に赤の”誉”の
旗がシュールでしたので、思わずシャッターを切りました。
2005年12月 2日(金)